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2009.07.01 Wed
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花宵道中花宵道中
(2007/02/21)
宮木 あや子

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 雪の名残がほの白く妓楼を照らす夕間暮れ、紺桔梗色の夕闇に沈みゆく江戸吉原には今日も暮れ六つの鐘が鳴る。


 山田屋という吉原の小見世が舞台の、5話から成る連作集。
 朝霧という女郎を中心に、姉女郎や世話をしている新造、髪結いの男衆、顔馴染みの大見世の看板女郎など、山田屋に関わる人々が物語を紡いでいきます。
 第5回「女による女のためのR18文学賞」大賞・読者賞のダブル受賞作だけありますね、かなり面白い

 5話が5話とも巧妙に絡んでいて、思わず登場人物の相関図を書きたくなります
 書き下ろしの「青花牡丹」は、表題作「花宵道中」の裏事情を描いているのですが、「あの人、実はこの人だったのか!」と驚く事しきり。
 この伏線は、表題作を書いた時から作ってあったものなのか、それとも後々になって考えられたのか。
 どちらにしろ、その話の膨らませ方がとても鮮やかで、やられた、と思いました。

 最終話である「雪紐観音」は、一番印象に残ったお話。
 風呂帰りの女郎の首筋のツンとする匂いが、本を読んでいるこちら側まで漂ってきそうな、そんなドキリとするようなリアル感が堪らないです。

 朝霧の妹分に当たる八津という女郎が大抵の話に登場するのですが、この人は「傍観者」的な立場にあるのかなあ?と思ったり。
 ドラマでいうとナレーター役、とでも言いましょうか。作者から全部を見る役目を負わされている、というか(・・・勝手な想像ですが)。
 登場する女郎達は短命な人々ばかりなのですが、この人には最後まで生き残って欲しい。

 何故でしょう、とても文章が馴染みました。
 最近書かれた話としてはかなり漢字が多く、それも何だか嬉しい。
 他の話も読んでみようと思います。

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